HSPがあがり症を克服する方法
HSPの私は周りの人の感情や視線にとても敏感で、
大勢の人の前に立つとどうしても視線が気になって緊張してしまいます。
数年前、仕事でイベントの司会を務めたときのこと。
もともとあがり症の私は壇上に上がる前から心臓がドキドキ。
いよいよ壇上に上がり、マイクを持って会場を見渡すと大勢の視線が突き刺さり、
緊張はマックス状態へ。
そのまま事前に作成した司会の原稿を読み始めると…
なんと、声が震え、喉がつかえて声が出ない!
やばい!と焦るほどさらに緊張は高まり、声が出ないの悪循環。
とにかく原稿を飛ばし読みして何とか次の講演者を紹介し、壇上から降りるも、気持ちは恥ずかしさでいっぱい。。
以前はあがり症でも声が出なくなるまでのことはなかったのに、
なぜこうなってしまったのか。
それからも同じような状況は続き、ここからあがり症との戦いがはじまります。
あがり症は精神的なもの。
そう思っていた私は大勢の人前に立ってもあがらないように、
「あがり症克服」に関する本を手にとってはそこに書かれていた方法を片っ端から試しました。
●人前に立つ前に深呼吸する
●誰よりも先に会場に入る
●事前にイメージトレーニングをする
●落ち着いてゆっくり話す
●話し始める前に会場を見渡す
●見られているよりこちらが見ている意識で話す
●話にうなずいてくれる人を探す
などなど、、
どれも効きません!
どれを実践しても壇上に上がった時点で緊張してしまい、
やっぱり声が出なくなってしまいます。
もうあがり症を克服することは一生できないのか。
そう思っていたとき、ふいに発想を転換します。
あがり症は精神的なもの。精神的なものの克服は難しい。
それならいったん精神的なあがり症を克服するのはあきらめよう。
それよりも一番の問題は人前で声が出なくなることだから、
その克服に集中すればいい。
発声は喉の筋肉を使った身体的な技術だから、
身体的なトレーニングで鍛えられるはず。
発声をトレーニングすれば多少緊張していつもより声が出なくなっても、
全く声が出ないなんてことはなくなるはず。
そこから私のボイストレーニングが始まりました。
ボイストレーニングを始めると決め、
まず気付いたのは自分が普段ほとんど声を出していなかったこと。
HSPの私はあまり社交的でもなく、雑談が苦手なので、
会話と言えばほぼ職場での仕事に関する会話のみで、
大きな声を出すなんてことはまったくありません。
それは発声のための筋肉も弱っているわけだ。。
ということでまずは大声を出すことから始めることにしました。
大声を出せる場所と言えばカラオケしかない、
ということでドキドキしながら人生初めてのひとりカラオケに挑戦。
ワンドリンク制のドリンクを注文し、
ドリンクが届くのをそわそわと待ったあとで、
いよいよ初めてのひとカラに挑戦!
そもそも今まで大声を出すことなんてなかった、
自分が思い切り大声を出す方法もわからない。
部屋の天井にあるカメラが気になってしかたない。
ということで、まずは大声を出すことに対する心理的なハードルを超えるところから始まりました。
しばらく毎日のようにひとりカラオケに通いつめ、
大声を出すことへの心理的なハードルもなくなったころ。
いつの間にか会議やプレゼンの場でもいつものように声が出なくなることはなくなっていました。
もちろん今でも人前に立つと緊張しますし、苦手なのは変わりませんが、
声が出なくなることの恐怖から解放されたことで、
以前ほどの苦手意識はなくなりました。
同じようにあがり症で困っているHSPの人はぜひ大声を出すだけのボイストレーニングから始めてみてください。
<関連記事>